体の記憶

 

前回は、脳は脊髄を通して体全体に広がっているので、体を使って考えてみると見えてくるものもたくさんあるということを書きました。

脳というとどうしても、頭蓋骨の中にあるものと考えがちですけれど、下の画像を見てわかる通り、脳は頭の中にあるのではなく、脊髄の先まで繋がっていると考えた方が正確であるといえます。

 

 

さらに、もっと拡大解釈をするなら、脊髄の神経が体中に広がっているので、体全体の神経が脳の一部であると考えることも可能なわけです。

ですので、考えるということは、頭の中で考えを巡らすということに限定するのではなく、体を使って感じ、そこから得た感覚(データ)をもとに思考していくということもとても大事なことといえるのです。

スポーツ選手の持っている一瞬での判断力は、頭で考えてできるものではありません。やはり体という脳を使って得たデータの蓄積によって構築されているものであるといってもいいでしょう。

ですので、考えるということを頭脳に限定させるのではなく、体全体を使って考えるということも大切であるといえるです。

身体を使って得た記憶は忘れない

試験勉強などで覚えたことは簡単に忘れてしまうのに対して、自転車にしばらくの間乗っていなくても自転車の乗り方を忘れてしまうということはありません。あるいは、大人になってだいぶ経つのに、小学校の校歌を覚えているというようなこともよくあります。

自転車も、小学校の校歌も体を使うことで得た記憶であるといえます。自転車も1度乗れるようになると、乗れなくなるようにする方が難しいといえますし、小学校時代の6年間、折に触れて歌い覚えてしまった校歌を忘れるように努めてもなかなか忘れることはできません。

体得とはまさにこういったことであり、そうして得た記憶とはなかなか消すことはできないものです。

こういった特性を上手に使っていくのならば、自分にとって良いと思えるようなことは、頭脳だけに頼ることなく体そのものを使って記憶させていくことがよいといえます。

太りやすい体質も太りずらい体質も体の記憶であるといえるので、もし体質の改善をするならば、この体の記憶を書き換えていく必要があるといえるでしょう。

私の場合はどうしても太りやすい体質なので、例えば軽い登山をすることで運動することを習慣化させることで、体重を落としていくという体の記憶を作っていく必要があるようですし、運動した後の食事の調整を通して体に何かしらの記憶をさせていく必要があるといってもいいでしょう。

生きていくことを通して上書きの書き換えをしていく

生きることは、上書きの書き換えの連続かもしれません。日々常に、自分自身の記憶をその時々の最善なものに書き換えていく必要があるといえます。

例えば、転職したとして、新しい仕事を始めたという場合は大幅な上書きの書き換えが必要ですし、季節によって過ごし方を変えていくということでさえも上書きの書き換えといえるでしょう。

そう考えていくと、ただ漠然と毎日を過ごしていくのではなく、日々の変化に敏感になって、その時々で体を使って感じたことを分析し、日々上書きの更新をしていくのが生きていく上で最善の方法といえます。

そのためには、日々の瞬間瞬間を、それこそ体全体を鋭敏にして生きていくことが大事なのです。

本日のまとめ

体の記憶
① 脳神経は体中に広がっている。
② 体を使って覚えたことは、忘れることが難しい。
③ 人生は記憶の上書きの連続であり、日々を鋭敏になって暮らしていくことが大切。

 

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