傾聴の大切さ➁

 

こんばんは。『落ちこぼれが創る明るい未来の会』代表のwatanabeです。

前回は、傾聴がクライアントとの間に信頼関係を構築させるということを書きました。

また、傾聴の大切さは信頼関係の構築だけでなく、お悩みについての情報収集をすることであったり、カウンセラーがクライアントの悩みをより詳しく聴いていくことで、クライアント自身の中から気付きを生み出す効果もあるということにも触れました。

本日は、前回に引き続き傾聴の大切さについてお話していきたいと思います。

傾聴の基本ヒアリング

カウンセリングやコーチングを行っていく際に、一番最初にすることといえば、当然のことながら、「お悩みの内容をきくこと」となるでしょう。

クライアントは、何かしらの問題があって相談に来てくれているわけですから、まずはその内容を聴いていかなければなりません。

お悩みの内容は、それこそ千差万別でいろいろとありますが、基本的なことでいえば、「どうしていいかわからない」ということになるでしょう。

ですので、我々としては、クライアントの方々にとって、どのように行動すれば問題を解決できるようになるのかを一緒になって探し出していくということとなります。

そこで大切になってくるのは、以下のようなことです。

① クライアントは今、どのようなことに悩んでいるのか。
② その悩みの背景に、どのような価値観が存在しているのか。
③ その価値観が、クライアントの行動化をどのように阻んでいるのか。

 

この①~③を聴いていくことで問題を把握し、それによってカウンセラーが、様々な手法を使ってクライアントを行動化できるように誘っていくわけですが、この①~③のヒアリングが正確にできないでいると、問題解決に繋がるような提案ができなくなってしまいます。

ですので、①~③の部分を丁寧に聴いていくことが、カウンセリングの鍵であり、このことを可能にするのが傾聴であるといえます。

傾聴に臨むカウンセラーとしての姿勢

傾聴するといっても、ただ相手の話を聴いていればいいというわけではありません。
傾聴を通して問題を把握しつつ、前回も述べたように、信頼関係の構築もしていかなければなりません。

従って、傾聴にはヒアリングをすると当時にクライアントとの間に信頼関係を結んでいくという技術であるといえます。
ですので、傾聴をするにあたってのカウンセラーとしての態度がとても重要になってくるのです。

カウンセラーは、受容、共感、自己一致、という3つの要素を持って傾聴に臨みます。
受容、共感、自己一致をもう少し詳しく説明すると、「クライアントの話を批判も否定もせず、クライアントの抱いた感情に共感し、クライアントの存在そのものをありのままに受け入れていく」ということとなります。

(*受容、共感、自己一致については後日、詳しく書いていきたいと思います。)

この受容、共感、自己一致の態度で、カウンセリングに臨んでいかないとクライアントとの間に信頼関係を結ぶことができなくなってしまいますし、信頼関係を構築できないでいると、問題の把握に至るヒアリングも正確にできなくなってしまいます。

よって、クライアントの話を聴くということでさえも、ひとつの技術であり、受容、共感、自己一致の態度で臨む傾聴は、カウンセラーにとっての基本中の基本の技術といってもいいでしょう。

人は信頼できる人でないとなかなか本音で話ができないものです。ですので人と人との間に信頼関係ができるまでには、ある程度の時間が掛かってしまうのが一般的です。

しかし、カウンセリングを行うにあたっては時間という制限が生まれてきます。
初対面の人同士で、しかも短い時間の中で問題を解決していかなければなりません。

しかし、傾聴の技術が身に付いてさえいれば、短時間で信頼関係を構築しつつ、問題の把握を効率よく行ってくれるのです。

カウンセラーとしての資質

傾聴の技術があることはカウンセラーにとってとても大事であるということをここまで書いてきましたが、それ以前にカウンセラーとして大切な資質があります。

それはどういうことかというと、日常生活のどんな場面であっても、「この人だったら相談に乗って貰いたいな」と思われるような存在であるということです。

カウンセラーには、人としての誠実さであったり、温かみのある人柄であったり、そういった人間性が求められます。
従って、日常の生活の中でも誠実性や、温か味のある人間関係を結んでいける力が求められてきます。

日常の生活の中でも誠実さに欠けていたり、冷ややかな人間関係しか結べない人が、カウンセリングをしたとしてもその結果が、どうなるかは目に見えているといえます。

そういった意味も、日常生活の中でもカウンセラーとしての資質を持って生きる必要があり、普段から誠実さや対人関係を円滑に結んでいけるような人間でなければならないといえます。

逆にいえば、普段から誠実に人間関係を結べているような人は、カウンセラーに向いているともいえますし、もしそういった人が身近にいるのであれば、そういった方に相談に乗って貰うことをお勧めします。

カール・ロジャースの言葉

これは、現在のカウンセリング体系の基礎を作ったカール・ロジャースの言葉であり傾聴の力を物語っている言葉です。

人は他の人から理解され、わかってもらえたと思った時、心にある変化が生じます。それが真に自分に向き合う力となり、自らを成長させていきます。

 

人は問題を解決できる能力を本来は持っているものなのです。しかし、その能力を持っていることになかなか気付くことができません。

そこで、カウンセラーがその能力に気付くためのお手伝いをしていくこととなります。

ロジャースの言葉を借りれば、クライアントの心に変化を起こす存在として、カウンセラーが存在していて、カウンセラーがクライアント自身の成長できるようなきっかけ作りをしているといってもいいでしょう

そして、その第一歩としてカウンセラーのすることが傾聴であるといっていいでしょう。

本日のまとめ

傾聴の持つ力
①傾聴は問題の把握をしながら、信頼関係の構築もしてくれるとても優れた技術。
②傾聴は短時間でに信頼関係を結び、効率よく問題把握を可能にさせてくれる技術。
③カウンセラーは普段から誠実で温か味のある人間である必要がある。
④傾聴には、クライアント自身の成長を促す力がある。

 

次回は、カウンセラーが傾聴することによって、クライアントの中から自然と気付きが生まれるということに付いてお話したいと思っております。

 

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