傾聴の大切さ③

 

会話を重ねていくことで、ふと気付きが生まれることがよくあります。気付きは人の表情を明るくさせ、肩に入っている余分な力を一気に抜いていきます。気付きには、人をリラックスさせる力があり、より自然体に向かわせることができるのです。

自然体で生きている人は最強です。なぜなら自然体の人は、自分の中に存在している理(ことわり)を知っている人であるからです。

人は、自分自身の中の理を知れば知るほど、自然体に近づいていけます。

人は、自然体そのものになったとき、すべての理を知ることができるのです。

 

おはようございます、『落ちこぼれが創る未来の会』代表のwatanabeです。

 

人は生まれた時は自然体

人は誰もが自然体で生まれてきます。赤ん坊は自然体であり、色に例えるなら真っ白です。しかし、人は成長していくにつれて、その人その人なりの色を身に付けていくこととなります。様々な環境や様々な経験が独自の色を身に付けさせるのです。そうして、色が身に付いていくにつれ、人はいつしか自然体でいられなくなってしまいます。

とはいえ、自然体の自分から遠ざかっていくことは当然のことともいえます。なぜなら、真っ白のままであったらこの世の中を生きていくことができなくなってしまうからです。人は、色を身に付けていくことで、社会に対処していける能力を身に付けていくのです。

しかし、必ずしも身に付けた色がいいものばかりではないこともあるでしょう。身に付けた色が、何かしらの不具合を生じさせ、その結果、身動きが取れなくなったり、八方塞がりにしてしまうことだってあるはずです。

そのようにして身動きが取れなくなってしまったり、八方塞がりになってしまった結果、多くの人が、カウンセラーもとへ足を運ぶようになります。

我々カウンセラーは、そのような問題を抱えてしまった方々に対してカウンセリングを通して、可能な限り自然体に近づいて貰えるようお手伝いをしていきます。不調和の原因となってしまっている色を抜き、より自然体に近いづいていって貰うのです。

この色を抜く作業は「気付き」を持って行います。「気付き」は、クライアントの持っている不都合な情報や思い込みなどを相殺させる力があります

不具合を生じさせていた色を相殺していくことで、今度は、気付きによってできた新たなキャンバスの上に、自分の色を自分の意思で描いていって貰えるよう導いていきます。

話を聴いて貰いたいというニーズを満たす、それだけでいい

カウンセラーは会話のプロでありますけれど、何も難しいことをしているのではありません。淡々と相手の話を聴き、その中から疑問に思ったことやもう少し知りたいなと思うことについて質問をしているのにすぎません。

ではなぜカウンセラーが相手の話を淡々と聴き、疑問に思ったことを詳しく話して貰うことを繰り返していくかというと、人は自分自身の話をしているうちに、自然と自分の気持ちや考えが整理できるようになるということを知っているからです。

自分の気持ちや考えが整理できるということは、自分自身を第3者的に見ることができるということです。人は自分自身を客観的に見ることができた時、問題の中の矛盾点に気付けるものなのです。

また、カウンセラーは、多くの人が自分の話を聴いて貰えることに大きな喜びを感じるということも知っています。人が自分の考えや気持ちを、無条件に聴いて貰えるだけで、自然と力が湧き上がってくるということを知っています。自然と力が湧き上がってくると人は迷うことなく行動できるようになるものなのです。

自分の抱えている矛盾に気付き、それに対して行動できるようになれば、カウンセラーの仕事の大半は達成されたようなものといえるでしょう。

人は行動できないから悩むのであり、何かしらのきっかけで悩みが解消でき、自らの意思で行動できるようになったなら、そこから先はひとりで問題の対処にも取り組めるようになるでしょう。

このように、人は他者と対話することで自分自身を客観視し、矛盾点に気付くことができれば、不調和の原因であった色をひとつ落とすことができます。色を落とすことで、より自然な状態の自分に近づくことができたなら、気持ちは軽くなり、重い腰が上がっていくようになるものなのです。

傾聴というと、話を聴くということだけに思われがちで、どうしてもアグレッシブに問題解決に取り組んでいないように思われがちです。しかしながら、この相手の話を受け入れながら丁寧に聴いていくということだけでも、問題解決に向かわせるパワーを十分持っているのです

カウンセラーいらずの世の中に!

他人同士の会話を聴いていると、会話が嚙み合っていないために、会話が会話として成立していないと感じる場面によく出くわします。そういった時、私は「もったいないな」と思います。

会話はプラスとマイナスがが揃ってはじめて成立するものであり、プラスとプラス、マイナスとマイナスでは反発してしまいます。

人は基本的に会話に対して無自覚です。会話は生まれてから育っていく環境の中で自然と習得していくものであり、特に詳しく学ぶ機会も少ないため、誰もが自己流で会話をしているといっていいでしょう。

カウンセラーは、カウンセラーになるための勉強中に、自分がこれまでしてきた会話がいかに無自覚だったかを学ばされます。それまでの会話がいかに自己中心的なものであったかを思い知らされるのです。

しかし、この無自覚さを知ることによって、人の持つ心理的背景を十分に理解できるようにもなります。目の前の人が、今、どんなニーズを持っていて、それを会話を通じてどのように解消していきたいのかを知ることができるのです。

会話の中には、自分の中にある何かを誰かに伝えたいという欲求が存在しています。この欲求を満たされることがないと、それこそ欲求不満の状態に陥ってしまいます。

従って、周囲に話を聴いて貰える人がいないと、欲求不満は解消されることなく行き場を失い、その人はストレスを溜めてしまうこととなってしまうでしょう。

カウンセラーは、目の前のクライアントが、何を話せば欲求不満を解消させられるのか、というニーズを探しながら話をしっかりと聴いてきいていきます。そういったニーズを上手に見つけていくことで、気付きを促がしていくのです。これができるからこそ、カウンセラーがプロであるといえる証拠でもあるといえるでしょう。

とはいえ、この話し手のニーズを満たしてあげられる存在が、必ずしもカウンセラーである必要はありません。身近にいる信頼のおける人であれば何も問題はないのです。人は信頼できる人に心のうちを話すだけで、十分に自分を癒すことができるのです。

そこで大切になってくるのが、話を聴く側の態度ということになります。悩みを持っている人に対して、会話のキャッチボールができるよう、上手にプラスとマイナスを使い分け、その人の欲求が解消できるよう、話を丁寧に聴いてあげる必要があるといっていいでしょう。

調和的な世の中にするために、まずは相手の話をしっかりと聴こう!

会話の中でプラスとマイナスを使い分けができ、会話の中から気付きを引き出してくれるような人が身近にいる心強いものです。そういった人が、世の中にたくさん存在するようになったななら、この世の中は必ずよくなります。

そういった意味でも、自覚的に会話ができるようになる人を増やしていくことが、カウンセラーの使命のひとつなのかもしれません。

カウンセラーは、普段の会話を通じて会話のプロとして周囲の見本となり、たくさんの人に良い影響を与えていくよう心掛けていく必要があるでしょう。

カウンセラーは周囲に影響を与えることで、少しづつ調和的な会話のできるような人を増やしていき、その結果として、身近な人を通じて問題解決のできるような世の中を形成していけるよう仕向けていかなければなりません。

人と人との間に気付きが生まれると、そこに成長が生まれます。そのようにして生まれた成長が、必ずこの世の中を良くしていくことに間違いはありません。

もし、このブログをご覧になっている方の周りに、辛そうにしていたり思い悩んでいるような人がいたら、少しだけでもいいので、そういった人の話を聴いてあげてください。

話を聴いてあげることだけで、問題が解決してしまうこともたくさんあるのですから。

落ちこぼれこそが新しい未来を作る!

苦しみを体験した上でそれを克服し、意図して自然体で生きることのできるようになったとき、人は理を知ることができるようになります

私たちの会では、そういった人とともに新しい世の中を形成していきたいと考えているのです。

本日のまとめ

タイトル
① 人は、自然体そのものになったとき、すべての理を知ることができる。
② 気付きは、クライアントの持っている不都合な情報や思い込みなどを相殺させる力がある。
③ 人は、自分自身の話をしていると、自然と自分の気持ちや考えが整理できるようになる。
④ 人は自分自身を客観的に見ることができた時、問題の中の矛盾点に気付くことができる。
⑤ 人が自分の話を聴いて貰えることに大きな喜びを感じるものである。
⑥ 丁寧に聴いていくということだけでも、問題解決に向かわせるパワーを十分持っている。
⑦ 人は信頼できる人に心のうちを話すだけで、充分に自分を癒すことができる。
⑧ 人と人との間に気付きが生まれるとそこに成長が生まれ、その成長が世の中を良くしていく。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*